徒然の記〈さくら舞う、遠き彼方へ〉

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 春爛漫!
 東京は、しばらくポカポカ陽気が続いたと思ったら、<春分の日>の前日(3月20日)開花宣言に続いて、そろそろ満開宣言まで出そうな雰囲気です。

 世の中に たえて桜がなかりせば 春の心はのどけからまし
 
 これは、ご存じのように『古今和歌集』に載っている<在原業平>の歌ですが、現代語に訳すと、もしも世の中に、まったくがなかったとしたら、を過ごす人のは、どれだけ長閑(のどか)でしょうね、と言うものだそうです。
 つまりね。本来ならば、はのどかな季節であるはずなのに、人はが咲くのを待ち、散るのが気になって落ち着かないものです。
 それもこれも、この世にがあるためで、人々のが穏やかでないことを逆説的に述べることによって、の素晴らしさを伝えようとしているのだそうです。
 だから・・なのね。
 毎年この季節になると、なんとなくがざわついて落ち着かないのは・・
 てな事を感じている、今日この頃です。

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 それにしても、つい先日(3月16日)起きた福島県沖震源とする震度6強地震東京でもかなり長い時間揺れ、びっくりして飛び起きました。
 地震が来ると、いつも11年前の<東日本大震災>を思い出して、もしかして巨大地震に繋がるのではないかと、戦々恐々としてしまうのです。
 なので、先日のように、夜遅くテレビの画面上で、けたたましい警報ブザーが鳴り響くと、ついつい身構えてしまうのですが――
 幸いにして(被害に遭われた方は、ごめんなさい)、今回は、大きな津波が来ることもなく、最小限の被害で留まったようです。
 それにしても、何度聞いてもうろたえてしまう、あの唐突に鳴る警報音・・不気味ですよね。
 近年いつも思うことは、大きな<自然災害><地震>がくるたびに、   日本人<知恵><学習能力>の高さを、しみじみ感じます。
 過酷な非常事態に遭遇するたびに立ち上がって、少しずつ強くなって行くんだな~と。

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 ロシア<プーチン大統領>が、ウクライナを侵攻し、あちこちに<ミサイル>を放って、戦闘態勢に入ったのです。
 そのため、本格的な<戦争>状態になり、多くの犠牲者が出て、混沌とした状態が続いているのです。
 犠牲者の多くは、ウクライナの女性や子供たちで、テレビでは、連日のように<廃墟>と化したウクライナの市街地の映像を映し、悲惨な避難民の様子を伝えていますが――

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 果たして背景にあるものは、何なのか?
 どちらが正しくて、どちらが悪いのか?
 ロシアの誤算?無謀で、一方的な<プーチン大統領>の冷徹さ。
 難しいことは分かりませんが、<戦争>と言うものは、いつの時代でも<正義>の顔が見え難いものです。


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 日本でも、人道支援の一環として、ウクライナの避難民を受け容れを始め、つい先日(24日)は、元コメディアンだったという<ゼレンスキー大統領>が、現地からオンライン日本の議員会館に向けて自国の窮状を訴え、同時に<反戦>と、軍事支援などを求めていました。

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 一国の<国家元首>が、他国の国民に(しかも心に)訴えることなど、かつてなかったので、とても興味深く聞きました。
 その上、そもそもオンラインが、どこから中継しているのか曖昧なところや、日本時間の夜6時という、最も多くの人が聞くであろう時間帯にしたところなどは、戦略家でもあるらしい<ゼレンスキー大統領>の「したたかさ」が窺われます。
 
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もっとも、今日本が出来る事と言えば、ロシアに対しての<経済制裁>と、クライナへの人道支援しかないように思われますが・・
 一刻も早く両国が停戦協定を結び、何がなんでも<第三次世界大戦>にエスカレートしないことを祈るばかりです。
 激変しつつある世界情勢の中で、<岸田総理>の外交手腕が問われるところですが・・
<戦争廃止>と、世界平和。永遠のテーマですよね。


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 一方、<新型コロナウイルス>という未知の脅威が登場して2年余り。
 今では、良い意味でも、悪い意味でもマンネリ化しつつあり、誰もが「ある程度受け容れて」生活せざるを得なくなりました。
 特に、<オミクロン株>という新たな変異ウイルスに移行してからは、比較的<症状>が軽くなったとはいえ、かつて無いほど<感染者数>が急拡大し、棒グラフの山も高くなりました。
 さすがにここに来て、ようやく跳ね上がった第6波がピークアウトしたそうですが・・・
 
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 それにしても・・ね~~。(ふ~~)
 そもそも世界も、日本も、前代未聞の未知のウイルスと戦っているわけですから、正解がありません。
 すべてが暗中模索試行錯誤の繰り返しで、所詮は<対処療法>に過ぎませんから、正しのか?間違っているのか?誰も分かるはずがありません。
 不気味ですよね~。怖いですよね~。
 どこかに裏がありそうで、胡散臭いったらありゃしないのです。
 人間の弱みに付け込んで、手を変え、品を変えやって来る生命の危機!

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 そんなこんなで、今では、すべての<蔓延防止措置>が解除され、表面的には表面上は以前の生活を取り戻しつつありますが・・
 だからこその<危機管理>と、<マスク>着用だけは欠かせません。

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 てなことで、<地震>あり、<戦争>あり、<コロナウイルス>ありで・・
 容赦なく押し寄せてくる<非常事態>に対峙しつつ、世界も、日本も、東京も、それぞれが過酷なを迎えています。(ふ~~)

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 そんな中で、先日、元コメディアンだったという<ゼレンスキー大統領>の(オンラインでの)演説を聞きながら、なんとなく彼の人となりを考えているうちに――
 ふと、その昔、<キューバ革命>を成し遂げた<カストロ>という政治家と、<チェ・ゲバラ>という革命家がいた事を、何の脈絡もなく思い出しました。
 何故だろう?と思いつつも、当時は、詳しいことなど何も分からぬまま、唯々彼らの激しく燃えるような闘志と、精悍な表情や目力、何よりもその<カリスマ性>に魅了され、訳もなくときめいたものでした。
 多分、今の<プーチン大統領>とは、真逆に思えたからでしょう。
 また、ロシアは・・<プーチン大統領>は・・「どうなってしまうんだろう?」などと。


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        さくら さくら
        弥生(やよい)の空は 見渡すかぎり
        霞(かすみ)か雲か 匂(にお)いぞ出(い)ずる
        いざや いざや 見にゆかん


 余談になりますが、その昔、ある男性から<さくら さくら>の部分だけを、私の名前に替えた<ラブレター>を貰ったことがあります。
 ちょうどが咲く季節だったので、まだ入社して間もない頃の事でした。
 N氏という、私より一回り以上年上の、制作部のコピーライターでした。
 生涯独身だったN氏とは、恋愛関係ではなかったものの、<同人誌>仲間でもあり、朝まで飲み明かしたり、車で<鳥取砂丘>に行ったり、青森県の<恐山>まで旅行をしたりと、数々の思い出があります。

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 夜の浜辺で踊ったダンス。神秘的な夜の砂丘。波打つ漆黒の日本海の雄大さ。
 殺伐とした恐山の風景と、ミステリアスなイタコの口寄せ・・
 こよなく<演劇>を愛し、<日本酒>を愛し、<孤独>を愛したN氏でしたが・・ずっと後年になって、病気で亡くなったことを、風の便りで知りました。
 寡黙で、いつもひっそりと何かを憂いているようなN氏からは、多くの事を学びました。
 今でもが咲く頃になると、ふとN氏のことを思い出すことがあります。

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 また、これもにまつわる思い出ですが――
 我が家が、まだ田園調布の一軒家に住んでいた頃、自宅の真裏にあった<多摩川台公園>お花見に来たらしい男性客が、帰りにひき逃げに遭って死亡した事故がありました。
まだ子育て真っ最中の、ある年ののことでした。
 因みに、<多摩川台公園>というのは、多摩川の河川敷が見渡せる高台の公園で、細長く伸びた広大な丘陵地の一画に、樹齢を重ねた数本のの木があり、毎年お花見の時期になると、どこからともなく花見客がやってきて、の樹の下でドンチャン騒ぎをするのが恒例になっていました。
 
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 ある年の、その日は、たまたま関西から両親が遊びに来ていて、夜4人で家族麻雀を愉しんでいた時の事でした。
 突然大きな音がしたので、慌てて(全員で)外へ出て見ると、通りの向こうの舗道の上に、人が倒れています。
 よく見ると、まだ若そうなサラリーマン風の男性で、夫が声を掛けても身動きすらしません。
 すぐ救急車を呼んだものの、後で知ったところによると、その時は、すでに息絶えていたそうです。
 因みに、我が家の真向かいの道路は、<丸子橋>から<自由が丘>に抜ける二車線道路で、時々乗用車は通るものの、人通りも、も少ない通りでした。
 警察によると、被害者は、おそらく<多摩川台公園>に来た花見客で、酔って千鳥足で道路を横切ろうとしたところを轢かれたのだろうと、推測していました。
 
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 後で分かったところによると、被害者は、隣町に住むサラリーマンで、仲間とお花見に来て、一足先に帰るところを事故に遭ったのだそうで、結局、<轢き逃げ犯>が捕まったのは、数カ月も後の事でした。
 の夜と<お花見>と、<麻雀><両親>の顔。
 無残にも、ガードレールを飛び越えて投げ出だされた、名も知らぬ<舗道>に横たわる黒い人影・・
 これらのシチュエーションと相俟って、今でも思い出の一頁として、ふと甦るのです。

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 と、まあ、相変わらず統一性のない思考回路で・・・
 気がつけば、遠い日のロマンもごっちゃまぜになって、果てしなき荒野を駆け巡るのでございます。


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